【緊急報告 第8弾】2026年5月26日、中東情勢による材料・資材への影響と弊社の現状について
先週に引き続き、本日も中東情勢の緊迫化を受けたモノづくりの現場の最新状況をご報告します。この非常事態における「記録」として、2026年5月26日現在のリアルな状況を書き残します。
今回もまずは結論から申し上げます。 「本日現在、材料不足を理由に受注をお断りしなければならない状況ではありません」。
ただし、エッチング製品など溶剤を多く使用するご注文に関しましては、引き続き「分納(分割納品)」のご相談をさせていただいております。まずはこの点、ご理解いただけますと幸いです。
毎週のように緊迫した状況が続いていますが、不思議なもので、私自身の心境としてはこの「異常事態」に対する慣れというか、冷静な落ち着きが出てきました。パニックにならず、今週も現実をしっかり見つめています。
1. 溶剤不足の深層(「ある」けれど「使えない」専用シンナーの壁)
塗装用のシンナー不足を受け、今週もあらゆるルートを駆使して情報収集と確保に動いていました。
そこで一つ、私自身も深く学んだことがあります。 色々なツテを頼って「シンナーの在庫はないか?」と聞くと、「あるよ」という返事をいただくことは意外と多いのです。しかし、よくよく中身を確認してみると、その大半が「うちの製造仕様や塗料には合わないもの」でした。
一口にシンナーと言っても、その種類は膨大です。今、現場で本当に不足していて困っているのは、どこにでもある汎用品ではなく、製品の品質を担保するために不可欠な「専用シンナー」なのです。この違いが、業界内の「物がない」という飢餓感をより複雑にしているのだと実感しました。
とは言いつつ、弊社ルートではキシロールやシンナーがポツリポツリとではありますが、今週も少しずつ入荷しています。製造ラインはしっかりと維持できています。
2. 「過発注」のリアル(全方位で始まる倍々ゲーム)
溶剤以外の資材についても、リアルな危機感が押し寄せています。
特定の名前は伏せますが、いつも頼んでいる「ある材料」が、ここ数回続けてスムーズに入らなくなってきました。通常通り届くはずのものが届かない。これが数回重なるだけで、人間の心理としては一気に不安感がマックスになります。
サプライヤーに現状を詳しく聞いてみると、やはり「全方位からの過発注」が原因でした。どこもかしこも、いつもより多めに発注しているようです。
それもそのはずです。業界の頂点にいるような大手メーカーさんが、1社でも「今後のために在庫を厚めに持つように!」とサプライヤーへ通達を出せば、そこから下流に向けて発注数は倍々ゲームで膨れ上がっていきます。特定の材料が足りないというより、サプライチェーン全体が「将来への不安」でパンクしている状態かと思います。
弊社の対応:綺麗事抜き、うちだけ我慢するわけにはいかない
「市場の混乱を招くから、過発注はやめましょう」
そんなことは理想論であり、残念ながら綺麗事です。周りの全員が在庫の囲い込みに動いている中で、うちだけが馬鹿正直に我慢をして材料を切らしてしまえば、それは会社の死活問題、ひいてはお客様に大迷惑をかけることになります。
「綺麗事は言っていられない。うちだって多めに頼むしかない」
これが、会社とお客様を守るための、経営者としてのリアルな判断です。
お客様へのお願い
市場の数字や納期はバタついていますが、弊社の現場はいたって冷静に、1缶、1枚の材料を大切に扱いながらモノづくりを続けています。
情勢は日々変わりますが、変化があればすぐに正直にお伝えします。お客様には多大なるご不便をおかけしますが、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
