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【緊急報告 第7弾】2026年5月19日、中東情勢による材料・資材への影響と弊社の現状について

先週に引き続き、本日も中東情勢の緊迫化を受けたモノづくりの現場の最新状況をご報告します。この非常事態における「記録」として、2026年5月19日現在のリアルな状況を書き残します。

今回もまずは結論から申し上げます。 「本日現在、材料不足を理由に受注をお断りしなければならない状況ではありません」

ただし、エッチング製品など溶剤を多く使用するご注文に関しましては、引き続き「分納(分割納品)」のご相談をさせていただいております。まずはこの点、ご理解いただけますと幸いです。

全体の状況としては、先週から劇的な変化はありません。しかし、現場の肌感覚やコスト面での「異変」は確実に進んでいます。

1. 溶剤への影響(「目詰まり」の正体と代替なき恐怖)

深刻視されている溶剤ですが、先週同様、ポツリポツリとは手元に入ってきている状態です。完全に枯渇してストップしているわけではありません。

政府が発表していた「物流の目詰まり」という表現、最初は「本当か?」と疑っていましたが、最近はあながち間違いではない気がしてきました。専門家ではないので確実なことは言えませんが、感覚としては昨年(2025年)世間を騒がせた「コメ不足」にとてもよく似ています。

ただ、コメの場合は「パンやパスタを食べよう」という小麦粉などの代替がききます。しかし、製造業で使用する溶剤、特に「専用溶剤」と呼ばれるものには、代わりになるものが一切ありません。「代わりがない」という絶対的な事実が、業界全体の枯渇感や焦りに拍車をかけているのではないかと感じています。

2. 「30%・40%」の値上げラッシュでバグる価格感覚

資材や材料の値上げ連絡が、毎日のようにたくさん来すぎていて、頭の中の整理が追いつかないほどです。

しかも、今回のインフレは「5%アップ」といった可愛いレベルではありません。「30%アップ」「40%アップ」という数字が当たり前のように通知されてきます。ここまで極端な数字を見せられ続けると、経営者としての金銭感覚が少しバグってくるのを感じます。

また、「実際に注文してみないと、正確な納期が分からない」という不透明な状態も、相変わらず続いています。

弊社の対応:大混乱の中で見えてきた「小ささの強み」

これだけ世界中、そして日本中のサプライチェーンが大混乱しているわけですが、不思議なことに、私自身の心境は先週よりもさらに落ち着いてきています。

きっと、「うちは小さな規模の町工場だから」という理由が大きいのだと思います。 大企業のように毎日何十缶も大量消費するわけではありません。うちの規模であれば、シンナー1缶を現場で徹底的に節約して使えば、結構な日数を持ちこたえることができます。

この「小ささゆえの小回りの利きさ」と「執念の在庫管理」があれば、なんとかなる。激動の時代ですが、この規模感が逆に強みになっていると確信しています。

お客様へのお願い

どんなに値上げで感覚が麻痺しそうになっても、目の前の現実(在庫数と確実な入荷)を冷徹に見つめ、丁寧にお客様へ状況を説明し、価格転嫁をお願いしていくしかありません。

情勢は日々変わりますが、変化があればすぐに正直にお伝えします。お客様には多大なるご不便をおかけしますが、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。