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46歳の乾燥機

昨日、乾燥機の調子が悪く、メーカーさんに見てもらいました。で、乾燥機に貼ってある銘板をみると、昭和49年製と書いてある!!

ここ数年で以前より活躍するようになりましたが、その前はただ置いてあっただけです。それでも、46年目で現役とはびっくりです。メーカーさんもご担当も、きれいに使っていますね、と作動は問題なさそうです。

昭和49年製なので、コンピューター制御の温度計など付いておらず、水銀の温度計が付いている超アナログです。今回の不具合も、ネジを回しすぎで起きた不具合。外して、手で戻せば直りました。もし今後同じような不具合起きても対応は出来そうです。

その他、にはアナログのものがたくさんあります。今度紹介しますが、シャーリングにケトバシ、ボール盤などなど。いつ製造が良く分かりませんが、きちんと働いているのは確かです。ケトバシで穴あける時などは、いまだにライトあてて、すき間から漏れる光を見ながら位置調整しております。で、高さを微妙に合わせるときは、新聞紙使ったり。とにかく、アナログなんです。私はデジタル設備を増強しておりますが、まだまだアナログは健在で、生む利益で見ると、半々だと思います。

これが、多品種少量生産の現実です。何かをセットして大量生産であれば、ロボットへ投資しても良い。ただ、これだけ少量生産だと、人が動いた方が早いんです。それはコストに反映されます。

今回、シルク印刷を長年やっていた職人さんを採用したので、アナログ寄りな部分が気になってきていて、それはシルク印刷だけでなく、会社の工程全部です。シャーリングは2台ありますけど、1台は小型で実際あまり使っておらず。厚物切れるようなものに変えたいなとか。ケトバシの段取替え、都度、面倒だからもう一台あれば取り替える必要ないなとか。色々気になっております。

以前から記事にしています自分の変化ですが、もっとデジタル!より、今はアナログも大事!という方向に向かっているようで、デジタル偏重だった私の意識も変わりつつあります。その先に、アナログの数値化、デジタル化があるような気がしていて、だから、もっとアナログの本質をみていかないと、こんな思考でおります。

相変わらず残業続きですが、おかげで私も現場にいる事も多く、今更ながら勉強です。数値化、デジタル化は今後必須だと思いますが、それは、手作業などの機械ではない部分をきちんと理解していないと正しい方向に行くことは出来ません。社長の一人よがりで終わりです。だから、もっと現場を知りたい、と今は思っています。