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人員配置、増員に悩む。

今週はタフな1週間です。来週もこの流れが続きます。お仕事出してくれるお客様に感謝です。

うちは小さい工場ですが、大きく2つに分かれます。1F=製造部、2F=検品+営業部。慢性的な人手不足ですが、2Fはパートさんも多く、残業時間もそれほど多くはありません。ただし、1Fの製造部は慢性的な人手不足です。人員を増やしましたが、それでは解消出来ていないのが実情です。

では人を入れれば良いのでは?の発想ですが、そうはうまくは行きません。まず仕事の波が大きいのと、特定の工程に仕事が集中するので、人手増やしても配置が難しいのです。そう、単純作業があまり無いのです。多品種少量生産の特徴ですが、ほとんどの仕事、ボタンを押せば良いものではなく、隅々まで気を配らないといけないものばかりです。しかも不定形。

ちなみに、見た目は単純な作業に見えても、なぜそこまで気を配るか?ですが、それはちょっとした寸法誤差だったりします。0.1~0.2mm。非常に小さいものですが、カットと印刷がずれて見栄えが悪くなります。そこを調整しているのです。そんなのいいじゃん!では品質は良くなりませんし、たかが銘板でもそこまで気を配っているのです。そこを詰めるのが難しいし、時間かかるのです。

その不定形な仕事に加え、最近の品質が各段に厳しくなっているので、すぐに仕事がいっぱいになります。それでは誰かに手伝ってもらえば良いのでは?と思うのですが、そうは簡単にはいきません。教える時間もなく、そして、新たな問題・課題に対して自分で考えなくてはならないのです。幸いにも、今、うちで働いてくれている製造部の社員はそれは自分で出来るのです。それは経験も大きな要因かと思います。

だから、私がパートさんの増員などを提案しますが、現場サイドとしてはそこで考えてしまうわけです。すべて、その新しい人の能力はどうなのか?ということ。そして、仮に仕事が落ち着いたら何をやらせようか?と悩んでしまう。そうです、手が空くことほど怖いものは無い。それは私も同じです。

なので、まずは月末に入る新しいプレス機で、どこまで負担を分散できるか?をまずは検証です。踏めばカットできる、または穴あけできるものですが、だからと言って自動ではありませんので、経験無い社員がどこまで対応できるかはやってみないと分かりません。

部分最適より全体最適、言葉で言うのは簡単ですし理屈では完全に正しいのです。でも!!実際やるのは難しいです。個々の能力にもよるし、仕事の波、納期の偏り、いろんな要素が入りこんできます。では、決まった定形仕事を増やせば良いのでは?と思いがちですが、それではうちの強みが無くなってしまうのです。零細工場ならではのフレキシブル対応を続けて行きたいのです。社員の負担を軽減しながら。その最終形はまだ見えておりません。常に悩ましいです。