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補助金を何かを変えるきっかけにする。

先週のブログでお話した物件探しですが、ちょっとスペースを広げたい、という当初の目的を達成するために、結構な労力と費用がかかりそうです。

もともとスナックだったその物件、床が凸凹です。また、内装もかなり汚れており、元調理場の部分はコンクリートむき出し、水道の蛇口、ガス栓などがむき出しの状態。電気は通っていますが、電気工事も必要。大家さんとのお話で、家賃は抑えることが出来ましたが、内装の大幅なリフォームは必要です。費用はうちの負担となります。先週末に工務店さんに現場を見てもらいましたが、時間も費用もかかるとのこと。

でも、この計画はやめません。そもそも広げないと新規の設備が入らないです。かかる費用はもう気にしません。

6年前に、UVインクジェットプリンターを、今回と同じものづくり補助金で導入をしました。その設備導入から、うちの会社は大きく変わりました。結果として収益は増えたのですが、それはあくまでも数字上の結果です。新規の設備の当初の目的で増えた収益は、数字を見れば限定的でした。それ以外の波及効果、少しづつ増える仕事に対応するため、新規で人員を採用して、上向きなスパイラルに入ることができた。その設備で当初予定していなかったある工程が、現在では主要な工程の一つになったり、付随して他の仕事が増えたり、考えていた将来の姿以上の形になりました。それは、補助金を申請する時に思い描いていたものとは異なるものが多かったのです。

今回の補助金申請では考えていなかった、賃貸によるスペース拡張。これは長らくうちの会社の課題でした。今まで通りの仕事内容であれば、やはり出ていく費用が気になりますので、今回のような物件探しは行わなかったでしょう。なので、今回の補助金は、今までうちが抱えていたスペースの課題を解決するきっかけになったのです。

先輩社長と経営について話をした時、5年くらいを一つのスパンで考えた方が良い、というアドバイスを頂いたことがあります。なるほど。今回のタイミングも前回の変化から約5年です。何かを変えて作りだし、5年でその収穫をして、次のステップへ進む。このサイクルなんだなと改めて思いました。

そう言えば、5~6年前は、売上もあまり上がらず、くすぶっていた時期でした。景気もあまり良くなかった記憶があります。今回はコロナ不況の真っ只中です。状況は今回の方がヒドイですけど、くすぶっていることは同じ。タイミングとしては正しいのかもしれません。

今週は賃貸の契約や工事の打ち合わせがあります。月も替わりますので、9月は変化の月になりそうです。ネガティブな気持ちをアゲアゲにするきっかけにしたいです。