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安倍さん、ありがとうございました。

先週は安倍首相辞任というビックニュースがありました。正直なところ、そんな気がしていたので、びっくりはしましたが、そこまで驚きはせず。私の勝手な想像ですけど、安倍さんが2度病院に行きましたが、そもそもそれが報道になる時点で、ある程度、腹は決まっていたのではないでしょうか。一国のリーダーの健康状態なんて国家安全保障に直結しますから、それが報道される時点で、道筋はついていたのではないでしょう。

安倍政権で打ち出した政策はもちろん賛否両論ありましたが、アベノミクスは間違いなく製造業にはプラスに働きました。安倍さんの政策だけではないですけど、為替も製造業には追い風でしたし、そのほか、ものづくりに関わる各種政策は十分効果があったのではないでしょうか。あとは、安定感というか、それまで1年おきに首相が変わっていたので、政策の一貫性が経済の安定にもつながったと思っています。コロナ前の話ですけど。

小泉政権とか、民主党政権、安倍政権、最近のリーダーの交代の時は大きな変化が伴ってきました。ただ、今回は大きな変化は望みません。国全体を上向きにするには大胆な政策チェンジが必要かと思いますが、今はその時ではないでしょう。とにかくコロナが落ち着き、経済は少しでも平常に戻るまでは、今のままでいって欲しいです。

新しい首相を選ぶ方法、あまりオープンなものではありませんけど、批判の報道もあまりなく。任期も当初の安倍さんの任期(あと約1年)ですから、まずは安倍さんがやり残したことをやっていただく方が良いかと思います。

安倍さん、長いことお疲れ様でした。久しくなかった「安定感」を感じることができました。何でもぶっ壊す小泉政権、自民党の政策を全部ひっくり返そうとした民主党政権、日本の方向性が定まらない中、震災という災害まで起きて、今後、どうなることやらと思っていた中での再登板。賛否両論ありますけど、この安定感は本当によかったと考えています。次の1年も劇薬は要りません(笑)つぎの変革にむけた地ならしをやって欲しいと思っています。とにかく、コロナ・コロナ・・・こんな状況では安心して前を向けません。

こう考えるのも、歳を取ったのかな(笑)何かを変える、何かが変わる、会社や個人レベルでは常に前進することも時には必要。それは十分分かっています。ただ、国の政治や経済というのはその根底にあるものです。安心して次を考えるには、国としての安定があってこそ。政治の駆け引きは今は置いておいてほしい。と思っています。