【緊急報告 第5弾】2026年4月28日、中東情勢による材料・資材への影響と弊社の現状について
今週も引き続き、中東情勢の緊迫化を受けたモノづくりの現場の最新状況をご報告します。この未曾有の事態における「記録」として、2026年4月28日現在のリアルな状況を書き残します。
今回もまずは結論から申し上げます。 「本日現在、材料不足を理由に受注をお断りしなければならない状況ではありません」。
ただし、エッチング製品など溶剤を多く使用するご注文に関しましては、引き続き「分納(分割納品)」のご相談をさせていただいております。まずはこの点、ご理解いただけますと幸いです。
現場を取り巻く環境は、先週よりも一段と厳しさを増しています。しかし、私自身の心情には少し変化が出てきました。この厳しさに「慣れてきた」というか、ざっくばらんに言えば「根拠はないけれど、なんとかできる!」という、ある種の開き直りに近い前向きな気持ちになっています。
1. 溶剤・インクへの影響(月末の供給制限と新たな入荷)
ニュースでも報じられている通り、溶剤不足は依然として深刻な状況が続いています。
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影響のある溶剤: キシレン、トルエン、シンナー等
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弊社の在庫状況: トルエンは現時点で十分な量を確保。キシレンの入荷も手元の在庫でなんとか繋げている状態です。
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シンナーの朗報: 足元でかなり不安視していたエッチング塗装用のシンナーですが、今週、待望の入荷がありました! これで、当面の受注を継続できる目処が立ちました。
塗料屋さんによれば、メーカー側の出荷制限(実績に応じた割り当て)は続いており、特に「月末」に近づくほど出荷が抑制される傾向にあるようです。月が替われば枠がリセットされるため、連休明けの供給には期待を寄せています。
今週も「現状把握」を最優先し、毎日シンナー残量を確認しながら、通常通り受けられる仕事と分納をお願いする仕事の振り分けを徹底しています。幸い、連休に入ることで現場の動きも少し落ち着きを取り戻しています。
ただ、コスト面は凄まじい状況です。シンナー類は2ヶ月連続の大幅値上げで、3月比でほぼ2倍。 塗料も50%アップ。特色塗料などは時価!!経営としては極めて厳しく、価格改定の検討を急いでおります。
2. 両面テープ・資材への影響(納期2週間も!!綱渡りの入荷)
両面テープや保護シートについても、今のところ「出荷停止」には至っていませんが、入荷までのリードタイムが伸びています。
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現状: 通常2〜3日で入荷していたものが「2週間」と言われるケースが出てきました。
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弊社の判断: 受注制限がないとはいえ、2週間先の入荷は大きな不安材料です。前回のブログでも触れましたが、在庫切れを防ぐため、綺麗事抜きで先手先手の発注を続けています。
また、これらの資材も値上げが具体化してきました。ある保護シートは30%アップという通告がありました。納期も価格も、まさに綱渡りの状況が続いています。
3. 金属材料・プラスチック材料の現状
金属は「価格」、プラスチックは「納期」が引き続きの懸念材料です。
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金属材料: 先週から大きな変化はありません。
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プラスチック材料(アクリル等): こちらも先週同様、納期はかかりますが完全に止まってはいません。必要な分は、先を見越して早めに確保に動いています。
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シール材料: 中東情勢による直接の受注制限などの連絡は、今週も入っておりません。
弊社の対応:インフレという「生きた教科書」に向き合う
今できることはすべてやる。在庫確認を徹底し、分納をお願いし、不確かな情報に惑わされず現実と向き合う。
SNSやニュースでは「政府の発表は嘘だ」といった不安を煽る声も散見されます。しかし、真偽不明な情報に一喜一憂しても利益は生まれません。私は、「目の前にあるモノ(資材)が実際に入ってくるかどうか」という現実だけを見て判断していきます。
私自身、かつて経済学を学びましたが、教科書の中の出来事だと思っていた「インフレの世界」に、50歳にして初めて現実に突入したと感じています。理論が現実に起こるとこれほどまでに凄まじいのかと、日々勉強の連続です。
経営者として、また新しい未知の世界への挑戦。毎年、本当にいろんなことが起こりますが(笑)、この状況を乗り越えることが自社の力になると信じています。
お客様へのお願い
毎日緊張感が続きますが、引き続き徹底した節約につとめ、この難局を乗り切ります。
情勢は日々変わりますが、変化があればすぐに正直にお伝えします。お客様には多大なるご不便をおかけしますが、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
