【技術編】図面の「白」指定にはご用心!金属銘板でよくある「シルバー(地色)」との勘違いと対策
今日の確認案件から「色の表記」のお話
火曜日恒例の技術ブログ。今日は、ちょうど本日お客様との確認作業で話題にのぼった、図面上の「色=白」という表記の落とし穴についてお話しします。
金属銘板(アルミやステンレス)のお見積もりや図面をいただく際、仕様欄に「文字:黒 / 地色:白」と書かれていることがよくあります。
しかし、ここにはものづくりの現場ならではの大きな注意点が潜んでいます。
金属に「白」は存在しない?表記と実物のギャップ
結論から申し上げますと、アルミやステンレスの板そのものの色は「シルバー(銀色)」であり、「白」ではありません。
図面を紙にプリントアウトすると背景が白いことや、画面上のイメージから「白」と記載されることが多いのですが、本来であれば以下のように表記していただくのが正確です。
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アルミ地色(またはシルバー)
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ステンレス地色(またはヘアライン、など)
また、よくご質問いただく「白アルマイト」という表現についても同様です。アルマイト処理(陽極酸化皮膜)は金属の表面を保護する無色透明〜シルバー調の皮膜であり、薬品や染料で完全な「純白」に染めることは技術的にできません。
一昔前であれば、図面に「白」とあっても、私たち現場側が「ああ、素材の地のシルバー(地色)のことね」と長年のノウハウで合理的に読み替えて処理していました。しかし、昨今の図面管理の厳格化により、「図面に白と指定してあるのだから白にしてほしい」と文字通り受け取られてしまうケースが増え、受ける側としても大きなリスクになっています。
「地色のシルバー」か「塗料の白」かで、工法と金額が激変する
だからこそ、図面や口頭で「白」という言葉が出てきた場合、私は必ずお客様にこう確認させていただきます。
「これは素材の『地色のシルバー』のことですか? それともペンキのような『白色の塗料』を塗るということですか?」
なぜここを執拗に確認するかというと、「地色のシルバー」か「塗料の白」かによって、採用する工法やお見積もり金額が根本から変わってしまうからです。
1. 「地色のシルバー」で良い場合
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工法: アルマイト印刷、など
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特徴: 金属の質感を生かしたスタイリッシュで耐久性の高い仕上がり。
2. 本当に「白色」を表現したい場合
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工法: シルクスクリーン印刷、カラーアルミ(あらかじめ白塗装されたアルミ板)の使用など
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特徴: 塗料を乗せるためパキッとした「白」が出るが、アルマイト印刷とは工程も材料も全く別物になる。
「アルマイト印刷で安くつくと思っていたら、本当の白を出したいためにシルク印刷へ変更になり、工程が増えてしまった」といった食い違いを防ぐためにも、この初期確認が絶対に欠かせないのです。
結び:お見積りご依頼時のワンポイント
銘板の図面を作成される際、あるいはご発注の際は、「白」の表現にはご注意ください。
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地色を生かしたい場合 ➔ 「アルミ地色」「シルバー」と記載
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塗料で白くしたい場合 ➔ 「白印刷」「白塗装」と記載
「うちの図面のこの指定、現場にはどう伝わっているかな?」と不安な方は、データや図面をお送りいただく際に「素材の色のままでOK」「白い塗料を塗ってほしい」と一言添えていただくだけで、すり合わせの手間がなくなり、最短で正確なお見積もりが可能になります。
失敗しない銘板づくりのために、ぜひ頭の片隅に置いてみてください!
