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【技術・設備編】「形やサイズは決まっていますか?」決まっていません!自由自在に切り抜く「カッティングプロッター」の秘密

「サイズや形は決まっていますか?」

火曜日恒例の技術・設備ブログ。お客様からシールのお問い合わせをいただく際、非常によく聞かれる質問があります。

「作れるサイズは決まっていますか? 形の指定はありますか?」

私たちの回答はいつも同じです。 「いいえ、決まっていません! どんな大きさでも、どんな形でもカットできます!」

実は、弊社の受注の約3分の1は「シール」のお仕事です。電気製品の裏側に貼られている銀色の定格銘板シールや、黄色や赤の警告シール(コーションラベル)など、多くの産業用シールを手がけています。

通常、シールを作るとなると「抜き型(金型)」を作る必要がありますが、弊社ではその型を作らず、自由な形状へスピーディーに切り抜く「カッティングプロッター」という設備が大活躍しています。

今回は、弊社の小ロット生産を支えるオンデマンドカッティング加工の仕組みとメリットをご紹介します。

「オンデマンドカッティング」とは?

一般的なシールの大量生産では、金属の刃を曲げて作った「ビク型」や「金型」を製作し、プレス機で一気に型抜きを行います。量産には最適ですが、どうしても数万円単位の「型代(初期費用)」が発生してしまうのが難点です。そこで威力を発揮するのが、弊社のカッティングプロッターによる自動カットです。

  • 型代がかからない: デジタルデータ(Illustratorのカット線)に沿って機械の刃が動くため、専用の型を作る必要がありません。

  • 形状の制約がゼロ: 四角形や丸形はもちろん、楕円形、角丸、星型、複雑なロゴのアウトラインまで、どのような形状でも自由自在に切り抜けます。

現在、弊社が手がけるシール業務の約80%は、この型を作らない「オンデマンド加工」で製造しています。(※何万枚といった大ロットの量産シールの場合は、コストバランスを考慮して版と型を作成する印刷方式をご提案しています。)

どうやって印刷とズレずに切るのか?(プロッターの仕組み)

「でも、印刷した位置とカットの位置がズレたりしないの?」と疑問に思われるかもしれません。ここが機械の賢いところです。

  1. トンボの印刷: 印刷を行う際、デザインの四隅に「黒い四角形のトンボ(レジスマーク)」を一緒に印刷しておきます。

  2. データの連動: プロッター側のカットデータにも、デザインのカット線と四隅のトンボ位置を正確に配置しておきます。

  3. センサーによる位置認識: プロッターにシートをセットすると、内蔵センサーが四隅のトンボをピピッピピッ……と自動で読み取ります。

  4. 自動補正して精密カット: センサーが読み取ったトンボの位置から、極細の刃物が自動で滑らかにカットしていきます。

この仕組みがあるからこそ、刃物で切ったような精密な輪郭カットが型なしで実現できるのです。

シールだけじゃない!「両面テープ」の小ロットカットにも絶大な威力

このカッティングプロッターは、シールの表面用紙だけでなく、「工業用両面テープ」や「薄い樹脂シート」の切り抜きにも同じように活用しています。

通常、両面テープの特殊な形状カットもビク型を作って抜くのが業界の常識ですが、小ロットのご注文でわざわざ型を作っていては型代だけで予算オーバーになってしまいます。

プロッターを使えば、金属銘板の裏に貼り付ける専用形状の両面テープも、データひとつで即日カットが可能です。初期費用を大幅に抑えつつ、短納期で工業用両面テープを仕上げることができます。

結び:小ロット・変形シールならお任せください

「数枚〜数十枚だけ、特殊な形の警告シールが欲しい」 「試作機に貼る銀色のネームプレートを、型代をかけずに作りたい」 「金属銘板の裏に貼る両面テープを、ネジ穴を避けた特殊形状でくり抜きたい」

そうした多品種小ロットのご要望に、カッティングプロッターは100%の力で応えてくれます。

サイズや形状の縛りは一切ありませんので、図面、手書きのスケッチやIllustratorのデータをお持ちの上、ぜひお気軽にご相談ください!

次回も現場ならではの技術ノウハウをお届けします。