【経営論】50歳を過ぎてようやく分かった「会社を守る意味」
ふと立ち止まって考えた「経営する意味」
日々、現場や経営の激しい戦いの中にいますが、ふと立ち止まって「自分はなぜ、何のために会社を続けているのだろう?」と考える機会がありました。
振り返ってみると、経営者としての「理由」や「意味」は、年齢やフェーズとともに大きく変わってきたと感じます。
始まりは、病気だった親の仕事を手伝うためでした。 その後、代表となってからは「売上を上げること」「利益を出すこと」に必死でした。会社を存続させるため、数字を追うことは経営者として当然の使命であり、それがすべての優先事項だった時期があります。
50歳を過ぎて見えてきた、数字の先にあるもの
しかし、50歳を過ぎた今、自分の中で少しずつ景色が変わってきました。
長年経営を続けてきたことで、数字の浮き沈みはどんな会社にもある「ごく当たり前の波」であると腹を括れるようになりました。自社の得意・不得意も明確になり、「こういう収益構造で会社を回していきたい」という軸と自信がしっかりと固まってきたからかもしれません。
単に数字を追うことだけが、経営の目的ではない。 そう思えるようになった今、改めて「自分にとっての幸せとは何か」「会社とはどんな存在であるべきか」が見えてきました。
一言で言えば、「私は今の会社が好きで、この場所を守りたい」ということです。
弊社という場所は、社員が集まり、お客様からの大切な仕事が集まる「拠点」です。その場所を維持し守り続けること。それはつまり、関わる全員の「大切な日常を守る」ということに他なりません。
もしこの場所がなくなってしまえば、私を含めて、みんなの当たり前の日常が消えてしまいます。だからこそ、日々のトラブルや荒波からこの場所を死守したいのです。
「子供の笑顔」と「社員の成長」が重なる瞬間
この場所で、社員には毎日「笑って家に帰ってもらいたい」と切に願っています。
なぜ自分はそう思うのか、ふと考えてみました。 自分自身が親になって初めて分かったことですが、親にとって最も幸せで心が満たされる瞬間とは、「自分の子供が心から楽しい! 嬉しい! と笑ってくれる瞬間」です。
今、会社を経営していて心から「やっていて良かった」と思うことも、まったく同じ瞬間なのです。
日々の現場で様々な課題や壁にぶつかりながらも、社員たちがそれを自力で乗り越え、「仕事が楽しい!」「やりがいがある!」と顔を輝かせてくれる瞬間。その姿を見ることこそが、経営者である私自身の生きがいと直接つながっています。
決して自分を犠牲にしているわけではありません。真摯にモノづくりに向き合う社員の成長や仕事の価値が報われること自体が、私にとって最大の報酬であり、経営を続ける意味そのものなのです。
将来の姿が、おぼろげに見えた週末
そんなことを考えていたら、自分と会社が将来どうありたいのか、目指すべき姿がおぼろげながら見えてきたような気がします。
毎日いろいろなことが起きますが、この温かい日常を守り、社員とともに成長していく未来に向かって、来週からもまた一歩ずつ前に進んでいきます。
今週も本当にお疲れ様でした。皆様、どうぞ心休まる穏やかな週末をお過ごしください。
