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【緊急報告 第11弾】2026年6月16日、中東情勢の急展開。データが明かす「ナフサ不足」の真実と、現場の安堵。

毎週火曜日の定点観測。中東情勢に端を発したモノづくりの現場の最新状況をご報告します。この激動の数ヶ月の「記録」として、2026年6月16日現在のリアルな状況を書き残します。

まずは今週の結論から申し上げます。 「本日現在、材料不足を理由に受注をお断りしなければならない状況ではありません」

エッチング製品など溶剤を多く使用するご注文に関しましては、引き続き「分納(分割納品)」のご相談をさせていただくケースがまだ残ってはいますが、2ヶ月前に比べると現場の緊張感は確実に薄まってきています。

1. マクロ経済の急展開:和平合意の兆しと価格の下落

先週までは毎日のように届いていた「値上げラッシュ」の通知ですが、今週は一転して新たな動きがピタリと止まりました。

それどころか、非常に大きなニュースが飛び込んできました。アメリカとイランの和平合意が、今回は本当に実現しそうな気配を見せています。この動きを反映して、早くも原油価格や金の国際価格が下落に転じ始めました。長かったトンネルの先に、ようやく光が見えてきた実感が湧いています。

2. 大臣の会見に「まさにそれ!」と膝を打った話

身近な現場の話をすると、シンナーなどの溶剤は以前に比べてかなり入ってくるようになり、実際の入荷も確認できています。その反面、なぜか今になって「ビニール袋」や「ガムテープ」といった梱包資材が入りづらいという、奇妙な供給の歪みが続いています。

この原因について、先日行われた赤沢経済産業大臣の記者会見を見て、私は思わず「まさにその通り!」と膝を打ちました。

会見中、ある記者が「ナフサが絶対的に足りていないのだから、政府はそれをはっきり言うべきでは?」と質問したのです。それに対し、大臣は即座にこう返しました。 「それは事実ではない。そうやって不安を煽る報道をするから、現場で過発注(囲い込み)が起き、結果として品薄になる。そういう報道は本当にやめてほしい」と。

これには大拍手です。 メディアが煽る「恐怖心」が、現場にどれだけのパニックと狂った過発注を引き起こしているか、本当に考えてほしいと思います。煽られた中小企業は、自社を守るために過発注せざるを得ないのですから。

3. 報道されないデータ:ナフサ価格はすでに30%下落している

別の報道で、ナフサの国際価格の正確な推移を知る機会がありました。 確かに中東危機が始まった4月初旬はグッと価格が上がりましたが、6月中旬現在の価格は、4月のピーク時から比べて約30%も落ちています。

さらに驚いたのは、数年前のロシアによるウクライナ侵攻時の方が、今回の中東危機よりもナフサの国際価格は遥かに高かったという事実です。 こうした現場を安心させるデータは一切報道されず、私たちは初めて知らされるわけです。メディアの「切り取り方」の恐ろしさを、今回身に染みて理解しました。

弊社の対応:全開一歩手前。でも、少し安心した週の始まり

前述の通り、一番の懸念だった溶剤への不安が少しずつ薄れてきました。 そのため、これまで材料の入荷待ちでストップしていたり、お客様にお待ちいただいていたお仕事を、ここから一気に進めていこうと考えています。

とはいえ、いつもお世話になっている塗料屋さんからは、まだ「もう絶対大丈夫!」という100%の太鼓判をもらえたわけではありません。そのため、まだ「全開バリバリ!」とまではいかず、一時的に分納をお願いする場面もあるかと思います。

しかし、一時期の「明日どうなるか分からない」というヒリつくような緊張感からは解放されました。 今週は、少しホッと胸をなでおろす、穏やかな週の始まりを迎えています。

お客様には引き続きご不便をおかけすることもありますが、状況は確実に好転しています。何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。