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仕事量は不平等になってしまう。

昨日の記事で、当社も徐々に不景気の波に飲まれつつあり、課題が表面化してきたと書きましたが、今回もその続きです。今の悩みは仕事の配分

全員が全員、すべての業務をこなすことが出来れば、仕事量の増減をみんなで分担することができます。ただ、みんな多能工ではありません、もちろん。そして、今、急にこの仕事をやれ!と言ってもすぐに出来るわけではない。

だから、不景気の中では仕事の偏りが生まれてしまうのです。不景気と言っても、仕事はまだそこそこあります。工程ごと、機械ごとに仕事量のバラつきが生まれてきました。お客さんごとでも同じく偏ります。不景気前には、ある工程の仕事がとんでもなく溜まってしまい、人員増強したり集中的のその工程をやってもらうなどして人手を増やしました。それで何とか回る状態でした。今回、その工程の仕事が一時的に少なくなってしまいました。

社内の仕事として以外に、外注さんから入荷のタイミングの問題もあります。外注さんで前工程の作業が進んでいるのですが、社内で作業したいタイミングを合わないと手があいてしまう可能性もある。そして、お客様の要望で、これを前倒し、これを後ろ倒し、と日々情勢は変化します。その仕事の割り振りがとても難しい。せっかくの大量の注文が入っても、材料の用意が出来ておらず、すぐにスタートできなかったり、ある機械が埋まっているので、その工程をすぐに進めることが出来なかったり。うーん、流れが悪いです。それは誰のせいでもないのです。

キャパギリギリの状態ですと、手が空いてしまう恐れはないのです。しばらくの間、その不安とは無縁でした。なので、久しぶりに頭を悩ます事態です・・・。

人員を増やさなければこの不安は無かったです。でも人員を増やしていなかったら、取れなかった仕事、こなせなかった仕事も数多くあったはずです。社内の生産能力をあまり増やさず、外注先に頼るという考えもありますが、大体忙しい時って、外注先も忙しく、仕事は進まないものです。また外注頼りですと納期が問題になることもあるので、内製化・増員は間違いではなかったと思っています。

機械も人員もある程度固定のものですから、今はこの仕事分担の問題を毎日毎日、考えていかなくてはなりません。正直大変です。でも、やらなくてはならない。

これを機に縮小する企業もたくさんいると思いますが、私はとにかくまずは今の体制の維持を頑張ってみます。社員達のモチベーションの維持を考えながら。景気が戻ってきた時の準備です。体制を維持して、少しでも各人の出来る事を増やすこと。でも、、考えはごもっともですが、実行は難しいですよ。日々の仕事量の波、個人の能力の問題、仕事の偏り、等々。これが経営の現実ですね。思い切って仕事が無くなったら休ませて、きちんと助成金もらった方が良いかも・・・と、今はそう考えています。考え過ぎも良くないかもです。

幸いにも、まだ損益ベースで落ち込む状態ではない。今月までは何とかなりそうです。そして来月・・・どうなることやら。まだトンネルの入り口です。久しぶりに、とても緊張感のある会社運営です。