【緊急報告 第3弾】2026年4月14日、中東情勢による材料・資材への影響と弊社の現状について
先々週、先週に引き続き、本日も中東情勢の緊迫化を受けたモノづくりの現場の状況をご報告します。この非常事態における「記録」として、2026年4月14日現在のリアルな状況を書き残します。
今回もまずは結論から申し上げます。 「本日現在、材料不足を理由に受注をお断りしなければならない状況ではありません」。まずはこの点、ご安心いただければと思います。
しかし、現場を取り巻く環境は、先週よりも一段と厳しさを増しております。
1. 溶剤・インクへの影響(現場での節約と調整の開始)
ニュースでも報じられている通り、溶剤不足は依然として深刻な状況です。
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影響のある溶剤: キシレン、トルエン、シンナー等
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弊社の在庫状況: トルエンは現時点で十分な量を確保しています。キシレンは発注済みですが入荷が遅れており、手元の在庫でやりくりしている状態です。
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シンナーの危機感: エッチングの塗装工程で使用するシンナーが、足元で少し不安な状況になってきました。そのため、注残分に関して「分納(分割納品)」のお願いを始めております。
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お客様へのお願い: 特にシンナー消費の多い「クリア塗装」について、ステンレス製品など、クリア無しでも実用上問題ないものについては、「クリア塗装無し」での製作をご相談させていただく場合がございます。
私自身、塗料屋さんに「本当に無いのか?」としつこく(笑)電話で確認しておりますが、メーカー側も過去の注文実績に基づき、各社への配分を厳格に決めているようです。また、特色の調色についても、引き続き断られるケースが出ております。発注数量の全数は入ってこず、ポツポツと入荷している状況です。
2. 両面テープ・資材への影響
両面テープや保護シートについては、幸い弊社が取引しているメーカー様からの出荷停止連絡はまだありません。
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現状: 先週同様、納期回答や実納品までに通常より時間がかかるケースや、数量制限がかかるケースが続いています。
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他業界の動向: 弊社と直接関わりのない業界の話ですが、マスキングテープ等を取り扱う大手メーカーでは、すでに出荷制限が始まっているとの情報も入っております。となると、他のメーカーさんに注文が集中するわけで・・・うちの業界もどうなることやらと、非常に不安ではあります。対岸の火事ではない。
3. 金属材料・プラスチック材料の現状
金属については「価格高騰」、プラスチックについては「供給制限」が引き続き課題です。
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金属材料: 受注制限はありませんが、原料価格の異常な高騰が続いています。特に真鍮については、中東情勢とは別の要因も含め、異常な勢いで上がっています。「銅 建値」で検索していただくと分かりますが、原料価格は過去例を見ない水準です。
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プラスチック材料(アクリル等): 先週同様、最も深刻です。銘板の主力であるアクリル材料の受注制限は続いており、値上げ幅も未だ確定しない不安定な状況です。
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シール材料: 今週も、中東情勢による直接の受注制限などの連絡はありません。
弊社の対応:この「不自由」を効率化のチャンスに
全拠点の在庫をリアルタイムで徹底確認しています。本日はアルマイト工場でもキシロールの在庫を確認してまいりました。
現場には「溶剤(キシロール等)を徹底的に節約して色入れを行ってくれ!」と指示を出し、作業者もそれに応えて着実に節約に励んでくれています。また、アクリル材料についても、端材の隅々までデータ管理し、無駄のない材料取りを徹底しています。
今のこの不自由な状況をポジティブに捉え、「いかに効率よく、大切に材料を使うか」というモノづくりの原点を見直す良い機会にしたいと考えています。
お客様へのお願い
引き続き、今後の情勢は極めて不透明であり、誰も予測できない状況が続いています。
予期せぬ受注制限が発生した際には、すぐに正直にご連絡させていただきます。多大なるご不便をおかけしますが、状況をご賢察いただき、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
