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社長の器は自分で決めれば良いよ。

人の性格がそれぞれ違うのだから、社長の性格だって一人一人違う会社は社長の性格がそのまま反映するものだから、個々の会社の性格だって千差万別です。

一般的な社長のイメージとはどんなものか?スポットライトがよく当たるベンチャーの社長は、自分の中での理想を実現するためにグイグイ社員を引っ張っていく、つまりカリスマ社長。逆に古くから地元に根付いた会社は、同じ家系で安定した経営を続ける。おじいさん⇒お父さん⇒息子、みたいに事業が継承されていく。売上が短期間で何十倍になる会社もあれば、大きく成長はしないけど、毎年安定的は収益を何十年もあげている、そんな会社もあります。

つまり、社長はとはこうあるべきとか、会社とはこうあるべきとか、一つの答えは有りません。理想実現のため、大借金して会社を大きくしていく人もいれば、売上はあまり多くないけど無借金でコツコツ出来る範囲で事業を拡大していく人もいる。そもそも、売上はあまり意識せず、やりたい仕事だけを受ける人もいます。

隣の芝生とよく言いますが、隣の芝生は気にしないで、自分のやりたいように、自分の性格にあった経営をするべき、と私は思います。例えば、理想とする社長、もしくは絶対に負けたくない相手がいて、その人に追い付こうとか、その人を打ち負かすために、自分の性格を曲げてまで自分に合わない経営をするべきはないと私は思うようになりました。

社長の器は自分で決めるものであって、他人が決めるものでは無い。他からどう思われても良いではないか。そもそも、経営の現実を知っているのは自分だけです。承認欲求とよく言いますが、どんなに会社を大きくしてすごいね~って言われても、中身みると資金繰りに毎月苦労している人もいるかもしれません。あーお金ない!!っていうのが本当の悩みであれば、無理に会社を大きくする必要もないんじゃないかと思います。すごいね~って言われるより、毎月きちんと社員にお給料払い続けることの方が、よっぽど社会に貢献しています。

自分が29歳で会社を継いで今年で17年社長やっていますが、もっと若いころは人の目を気にしていたかも知れません。あの人には負けたくないとか、この人みたいな性格こそ社長に向いているんではないかとか、何か自分のためではないステージで経営をしていた時期もあった気がします。その時を振り返ると、いつも不安で、自分はどう進むべきか?と常に悩んでいました。でも、会社はそこそこ止まりで、変なストレスを抱えていたような気がします。

その精神状態を解決するために初めて受けたのがコーチングでした。で、何度かセッション受けたあと、なんだ、自分らしくて良いんじゃないって、不思議と腹落ちしたんですね。コーチングがきっかけでしたね。その後、やりたいことやれば良いって思うようになり、人の入れ替え、設備の入れ替え、ウェブサイト拡充と進めていき、会社経営は良い方向に転じました。コロナだって乗り切れたわけです。

ちなみに会社が良い方向に転じたのは、自分の意識が変わったこと自体が要因ではなく、それに伴って色んなことを実行したからだと思っています。思っていても動かないと何も変わりません。以前には記事にしましたが、魔法の手帳じゃないけど、やりたいことを紙に書けば夢がかなうよ!そんなのウソです(笑)書くのは良いけど実行しないと夢はかなわないし、強い希望があれば紙に書かなくても覚えています。

今のカオス的な世の中でいろいろ動く人もいれば、何も変えずに今まで通り経営する社長もいる。それも人それぞれだから、社長の器を決めるのはその人自身ってことです。