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モノづくりの未来

なんか色んな事が私の周りで一気に起きております。少し頭の整理が必要な状況です。こんな時は決まってコーチングの方にお願いをしています。近々会う約束が取れました。それまでに、箇条書きにでもしておこうと思います。誰でも話してよい内容でもないので、特定の信頼できる方、なおかつ、仕事のしがらみの無い方、こういう方がいるだけで精神的に少し楽になります。

で、足元も難題だらけですが、もう少し俯瞰してみると、モノづくり全体の未来も決して安泰ではないと感じております。ずばり、作りたくても作れない、そんな状況が来るのではと危惧しております。

需要と供給のバランスでいうと、高齢化が進んでサプライヤーがどんどん減りつつある現在、ひと昔前ほどの過当競争は無いかなと感じております。その代わり、何度も記事にしておりますが、何でも〇〇不足です。直近であれば材料不足、そして、数年前から顕著な人手不足。うちはこの人手不足に悩んでおります、特に直近1年間。そして、廃業が急速に増える中、技術の継承が行われず。それは技術力不足といえるでしょう。

これはうちの会社だけの問題でもなく、どこの工場も同じではないかと思います。本当にどうにかしないといけないのです。仕事はある、でも作れない。キャパが足りない。そういう時代がすでに始まっているんだと思います。

なんかおぼろげで、机上の空論かもしれませんけど、1社ではなく、複数社で協力して取り組むことも選択肢に入れないといけないのでは?それは必ずうまくいかないと言われている協業だったっり、M&Aだったり。一から自社で何でもやるのではなく、今まだまだ現役で今後も需要はあるものなのに後継者がいないという理由で閉めたり。もったいない!!って本当に思います。そういった消えゆく技術や設備、また人材をうまいこと継続させることはできないのか?と最近は感じるのです。

結局私の会社くらいの規模ですと、オーナー企業で、その家系で後継者いないと終わってしまうことが多いです。後継者いないと決め付けた段階で、先を頑張るモチベーションが無くなるのです。だから、機械が壊れていても、あと〇年で辞めるからいいや、と。そうなると、余計技術力落ちますから、仕事も逃げていってしまいます。

もったいないと外野で言っても、あくまでも私は部外者だから、当人やその家族達の気持ちなんてわかりません。口を出せるものではない。でも!!もったいないよ!!あと、〇億は稼げるよ!!って思うんです。何なら、仕事取るのが苦手だったら営業はうちでやるから、ひたすら作り続けてください!って本気で思います。

表題に「モノづくりの未来」なんて聞こえの良い言葉を書きましたが、結局は自分の都合でしょ?って聞かれればそれはYesです。隠すこともない。当たり前です。自分にメリットなければやる理由もありませんから、それは認めます。でも、だからと言って搾取するつもりも無い。きちんと利益を取ってもらう。そうでないと持続可能ではありません。そういった利害関係バリバリありきで構わないと思うのです。結果として、それがモノづくりの基盤を守ることに繋がると思うんです。

このあたり、技術をどうやって残していくか?どうやって応用するか?変えていくか?私たち世代のモノづくり経営者のやるべきことかなと感じております。それは、未来のモノづくりへうまくバトンをつなぐためです。