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無くなると思えば無くなる 有ると思えば有る

最近、kindleで読書を再開しました。きっかけは、娘のお迎えです。終了時間は決まっているのですが、やっぱり少し早めに行きます。そうなると、10分くらい空き時間が出来るのです。

どうも今年は我がジャイアンツは調子が今一つ。DAZNで中継も見られますが、負け試合は見たくない(笑)という訳で、読書に逃避しております(笑)

改めてアドラーの「嫌われる勇気」を読み始めたのですが、過去のトラウマや経験によりその人の行動が決まる、のではなく、過去の出来事は今の行動を正当化する理由付けである、というお話を改めて読みました。

はい、その通りだと思います。つまり過去は今の行動と何ら関係がなく、やらない理由を自分の中で紐づけしているだけ。よく分かります。若い頃、自信があまり無かった時はまさにそうでした。

私が会社に入ったころは、仕事が一気に無くなった時で、数字的にもかなりヤバイ感じでした。社内の口グセ、もう銘板屋は終わり、です。仕事は全部海外に出てしまい、国内の仕事なんて今後無くなる。そう言われておりました。でも、結果的に、無くなっておりません。

私は良いころを知りません。うちの売上マックス時代にはまだ追い付いておりませんが、毎日楽しくやっております。考えてみれば、数十年前で、今の倍の売上あったら、そりゃ安泰でしょうね。うらやましいです(笑)ただ、大きくやっていた時に比べ工場のスペースは1/3~1/4になってしまいましたので拡張できる限界もあると思っております。もっと大きくやりたいのであれば工場を拡張しなくてはなりません。その投資をすべきかは迷うところです。

うちの会社に限らず、高度経済成長期を経てバブル時代を味わった年代ではありませんので、昔はよかった時代をまったく経験しておりません。まさに失われた〇〇年の真っただ中で社会人を経験しているのです。で、それが何か?という感じです。

ポジティブだろうがネガティブだろうが、仕事がある時はあるし、無い時はない。もちろん波はありますけど、社会の歯車の中に何とか食い込んで、事業を継続することは出来るんです。後ろ向きに考えれば、理由付けはたくさんできる年代です。

うちは工場縮小の時に、設備の大部分を処分しました。銘板屋としては致命的だと思います。でも設備が残っていても人材もいなかったのでその時の事業を継続することは難しかったと思います。また、その決定の時に外部にいたので、私は今更文句を言える立場ではないのです。(※でも少し勿体なかったと思います。ごめんなさい(笑))

で、外注さんを使うようになりましたが、それはそれで餅は餅屋で、今のところ問題は起きていないし、コストだってむしろ安いです。これも考えようで、外注に振っているから高くて売れないというのは、思い込みでしかありません。実際、売れていますし。

だから、経営者としては「もう終わり」なんて考えないことです。仕事あるから、実際に。万万万が一ピンチになってもほかに出来ることありますからね。気の持ちようですね。

何かを始めるとか、変えるとか、現状から一歩踏み出すのはリスクもあるから怖いのです。それは私も一緒。今の仕事、今のお客様だけで今後何十年も食べていけるのであればそれは安心でしょう。でもね、確定した未来なんて無い訳です。これは私が気付いたことの中で一番大きなもので、確定した未来からくる安心なんてこの世に存在しないわけです。そりゃ、何十億も稼いで、絶対死ぬまでお金の苦労しないだけの財産を手に入れたら別ですけど。現実問題、そんな資産なんて無い。だから、明日、何が起こるか分からない。だから、次に進まなくてならないし、そう思わないと人生面白くないでしょ。だから、実際に動いて、実行するわけです。

その方が今まで経験したことない世界に踏み込むので、ワクワクしますよ。その経験したこと無い未来に何か有る!って考えた方が断然楽しいです。やらされて社長やっているうちはこのような発想は出てこないと思います。目の前に現れたチャンス、チャレンジした方が良い。明るい未来は有ると思えば、過去のトラウマとかしがらみとか、そんなこと関係なく進むことが出来ます。こんな小っちゃい会社ですけど、私は毎日そう思って仕事しています。