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アメリカの衰退なのだろうか

私が愛するワシントンDCが大変なことになっています。トランプ支持者が議会へ乱入、複数の方が亡くなり、多数の拘束者が出たとのこと。

デモの参加者のほとんどはマスクをせず、東京以上にワシントンDCの冬は寒いですから、ウィルスには好都合。感染者激増の理由が分かります。

暴力で選挙の結果を覆そうと、それは世界に民主主義を推進するアメリカの姿なのかと、本当に悲しくなります。大統領が扇動したかどうかも焦点ですけど、リーダーとして制止しないことはあり得ません。民主党・共和党、両党で罷免を協議しているそうですが、今後のアメリカの民主主義を考えると、厳しく対応した方が良いと考えます。これが認められれば、民主主義の根底が覆ってしまいます。

今回の状況から、やはりアメリカの衰退なのだろうかと思ってしまいます。歴史を見ると、一国の超強力な国がリーダーシップを取って世界の秩序を作る、それは経済的に軍事的にもですが。その一国主義はどこかで崩れ、世界はカオスの状態になる、そして大体の場合、戦争が起こります。今の世界では、戦争の悲しい経験から、多国間で協議する場が多数あり、情報通信の発達もその役割を果たしていると言える。なので、軍事的な衝突は今のところ起きておりませんが、世界情勢は一段と不透明になっているのではないでしょうか。

結局、一国主義が崩れる、大国の国力が弱まる要因は、外部からの圧力というより、内部での分裂であるということが分かります。国として一つの方向でまとまっていない。少し前の日本を見ても同じことが言えると思います。小泉政権での安定的な政治運営、その後、短期間での総理大臣の交代、で、民主党への政権交代。大きな期待から生まれた民主党政権も、やはり内部でまとまらず、与党としてさえ一つの方向にまとまることが出来なかった。震災という天災もありましたが、日本は本当に不安定な政治状況が続き、安倍政権が誕生。自民党の復活から安倍政権は長期の安定政権となりましたが、ここでやっと日本も落ち着いた状況となりました。そして、菅政権発足後、コロナ患者急増での政権批判。またも政治的な安定が失われるのかな。

アメリカの話に戻りますが、大統領選挙での結果を見ても、最終的にはバイデンさんが差を付けて勝利しましたが、国内の分断が顕著な選挙でした。政党ごとの考えの違いにより、今回だけでなく、常に民主党と共和党は、時には罵り合いながら対立してきました。でも、選挙が終われば、「敗北宣言」で形式的かもしれませんが、対立してきたけど今後は手を取り合って頑張りましょう!!という儀式が行われるのが恒例でした。オバマさんに負けた共和党のマケインさんの演説は有名ですよね。

今回のトランプさんは選挙の不正を繰り返すだけで、昨日まで敗北宣言を行わず、分断が続いている状況で、これだけ長期化すれば、今後、国内の分断が解決して融和が進むとも思えません。そんな内部で対立しまくっている間はアメリカの世界でのプレゼンスも上がらないのではないでしょうか。

ただ、逆の見方すると、言論や思想の自由はあるわけで、今回の分断も民主主義の行き着く先なのかな、とも考えられます。同じ時期に、香港で民主化運動の主要メンバーが逮捕される、違う国では国が言論や思想を抑え込もうとしているわけです。これは民主主義とは言えませんが、強制的でも国を一つにまとめるというやり方もあるのです。その方が安定して、結果的に生活も安定していけば、それくらいのガマンしても良いか、という考えに繋がるのかもしれません。

どっちにせよ、民衆を一つの方向にまとめるのは、人類がこの地球に誕生してから続く、永遠の課題です。特に、経済的に成熟している国では。発展途上であれが経済発展が全国民の目標となりますが、成熟してくれば、幸せとか何?と個々人によって考えは変わってしまいますので共通のゴールが持てない。また、今回のコロナ禍では、安全安心やリスクに対する考えの違いも顕著に表れるからなおさら難しい。アメリカはまさにそんな不安定期の中にいるんですね。でも、実は将来の中国だって同じ状況になってもおかしくない。超高度経済成長期は終わりを迎えつつありますから。10億人超の制御が利かず、バラバラの方向で分断が始まれば、今はアメリカを抜かそうという勢いの中国であっても、そんなに遠くない将来、停滞⇒衰退がはじまる可能性だってあります。

結局は栄枯盛衰。ずっと一国主義で安定が続くことはありませんからね。

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