【技術編】今度は「切る」レーザー!アクリルカットが支える少量多品種生産。
火曜日恒例の技術ブログ。ここ数回は金属に対して文字を書いたり、深く彫ったりするレーザー加工のお話をしてきましたが、第4回の今日は毛色を変えて「切る(カットする)」レーザーをご紹介します。
実は弊社には、文字を入れるマシンのほかに、素材を自由な形に切り抜くためのレーザー加工機も導入されています。
「じゃあ、金属の板もレーザーでバシバシ切れるの?」と思われるかもしれませんが、残念ながら弊社のこのマシンでは金属は切れません。その代わり、「アクリル樹脂のカット」において、なくてはならない大活躍をしてくれています。
まずは、百聞は一見に如かず。レーザーの光がアクリルを滑らかに切り抜いていく、気持ちのいい動画をご覧ください!
あえて「アクリルカット専用」にしている理由
実はこのカット用のレーザー機、出力を調整すれば金属へのマーキング(文字入れ)もできなくはありません。
しかし、以前ご紹介した「金属専用のマーキングレーザー」と比べてしまうと、どうしても印字の品質やシャープさが劣ってしまいます。餅は餅屋、レーザーはレーザー用。そのため、弊社ではこのマシンを完全に「アクリルカット専用機」として贅沢に運用しています。
このマシンのスペックと特性は以下の通りです。
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カットできる素材: 「アクリル」のみ
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対応できる厚み: 厚み 5.0mm(t5.0)まで (※5.0mmの厚みになると、機械も「うりゃー!」とかなり頑張って切っています笑)
どんな形状も自由自在。UV印刷との最強コンビ
このレーザーの最大の強みは、刃物で削る切削加工と違って、「データさえあれば、どんなに複雑な形状でも一瞬でカットできる」という点です。
例えば、スイッチ周りに取り付ける丸い「ダルマ銘板」や、細長い「短冊銘板」など、彫刻加工や印刷に入る前の材料カットで大活躍しています。四角い板だけでなく、星型でも多角形でも、お客様の思い通りの形に切り抜くことができます。
そして、弊社が非常に多くの実績と自信を持っているのが、「このレーザーによるアクリルカット」×「UVインクジェット印刷」の組み合わせです。 自由な形に切り抜いた透明アクリルの裏面から、フルカラーのUVインクジェットで鮮やかに印刷を施す仕様は、インダストリアルな銘板からデザイン性の高いプレートまで、本当にたくさんのお客様からリピートをいただいています。
なぜ、アクリル以外のプラスチックは切れないのか?
なお、同じプラスチックの仲間であっても、残念ながらアクリル以外はプラスチックはこのレーザーでカットすることができません。
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塩ビ(ポリ塩化ビニル)
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ポリカ(ポリカーボネート)
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PET(ポリエチレンテレフタレート)
これらの素材は、このレーザーで切ろうとすると熱で断面がドロドロに溶けてしまったり、焦げて真っ黒になってしまったりします(特に塩ビは、機械をサビさせる有害なガスが出てしまうため絶対にNGです)。素材それぞれの特性を見極めて、「何ができて、何ができないか」を正しくハンドリングするのも、私たちの大切なノウハウです。
終わりに:少量多品種生産の、小さくて強い味方
型を作る必要がなく、1枚単位からどんな形状でも綺麗な切り口で仕上げてくれるこのレーザー機は、弊社の「少量多品種生産」を文字通り裏で支えてくれている、なくてはならない大切な相棒です。
「こんな変形のアクリルプレートに印刷してほしいんだけど……」というご相談がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください!
