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時短が実現した理由

昨晩から10年に一度の大寒波。東京もものすごい風でした。で、関西~九州にかけて大雪。たぶん、配達遅れそうです。仕方ないですね。あまりの大雪で仕事どころでは無い人も多いのでは?うちも昨日までとは180°変わって、朝から静かですね。日本が止まっているのかな。

ところで、製造部の残業が激減した話は何度も記事にしていますが、ではなぜ生産効率が上がって、スピードアップしたのか?その理由を考えてみました。

まず一つは機械の性能です。はい、もちろん一番大事です。例えば10秒かかっていたものが5秒で出来るのであれば、スピードは倍になります。たぶん、設備投資する際は、この機械の性能をみんな注目するはずです。

ただし、性能アップして、その機械の加工スピードが上がったからと言って、全体の生産性がアップするとは限らないのです。それは、工程間での「待ち」時間です。これ終わりました、はい、次はこれ。で、次のこれの前に、待ち時間があれば、性能アップで稼いだ時間が無駄になってしまうんです。つまり!どうやって仕事が工程間を流れますか?っていうのが重要です。機械の性能アップ分は、その一連の流れの一つでしかありません。

昨日、プレス工程が早くなったと記事にしましたが、細かく見てみるとこの通りになります。①印刷⇒②板検査⇒③保護シート/両面テープ貼り⇒④ガイド穴あけ⇒⑤ワーク短冊切⇒⑥プレス⇒⑦最終検品。設備更新で早くなったのは④だけです。以前は④で時間かかり、⑤もなかなか億劫で、実は④⑤でかなりの時間かかっていました。⑥プレスの作業、全部段取り出来れば、工程の中で一番早くできます。

で、昨日の記事でも書いた空圧のシャーリングですが、上記の⑤の作業を楽にしてくれました。楽にしてくれたとは、まず難しくなくなったことと、一番大きいメリットは、人を選ばないということです。多少の知識は必要ですが、特定の社員以外でもやってもらえます。これが大きい!

以前は、「その人待ち」が多く、そこで仕事が滞留していましたが、今回の設備投資で、「その人待ち」の時間が無くなりました。だから、すべてがスーっと流れるようになったのです。

で、今回のことから思ったこと。導入する設備、性能が良い方が良いに決まっているんですが、特別な知識や経験が無いと出来ないような設備であれば、結局、「その人待ち」の時間が発生します。となると、性能アップのアドバンテージが消えてしまう。

だから、他の会社のことは知りませんが、うちで言うと、誰でも簡単に操作できる方がより重要になるのではと思います。つまり、性能ももちろんだけど、操作性もかなり重要。仮にオプション機能で操作性がアップすれば、費用アップも検討の余地があるのではと思います。