【緊急報告】2026年3月31日、中東情勢による材料・資材への影響と弊社の現状について
火曜日は技術編をお届けする予定でしたが、急遽内容を変更します。
現在の中東情勢の緊迫化を受け、私たちのモノづくりの現場にどのような影響が出ているのか。お客様へのご報告、そしてこの非常事態の「記録」として、2026年3月31日現在のリアルな状況を書き残します。
結論から申し上げますと、「本日現在、受注をお断りしなければならない状況ではありません」。まずはこの点、ご安心いただければと思います。
しかし、水面下では確実に波が押し寄せています。
1. 溶剤・インクへの影響(受注制限の開始)
最も早くメーカーから連絡があったのが、溶剤不足です。
原油から作られる「ナフサ」の調達目処が立たず、以下の溶剤に値上げと「販売制限」がかかり始めました。
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影響のある溶剤: キシレン、トルエン、シンナー等
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販売制限の内容: 過去1年間の購入実績の 50% までしか受注しない、という非常に厳しいものです。
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例:月に1缶(年間12缶)使っていた場合、2ヶ月に1缶しか買えない計算になります。
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また、シルク印刷用のインクについても、メーカーによって対応が分かれています。すでに受注を停止したメーカーもあれば、今のところ通常通りというメーカーもあり、非常に不安定な状況です。
2. 両面テープ・資材への影響
粘着剤に溶剤を使用する「両面テープ」にも影響が出ています。
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各社の対応: 「実績のある顧客のみ出荷し、新規受注は停止」「過去の実績を大幅に上回る注文は受けない」など、一律ではありません。
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その他の副資材: エッチングで使用する鉄液(塩化第二鉄液)や塗料も値上げの連絡が来ています。鉄液に関しては、仕入れ単価が「倍」になるという通告もありました。
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※製品価格が倍になるわけではありませんが、価格転嫁は避けられない見通しです。
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3. 金属材料・プラスチック材料の現状
金属やプラスチックの材料については、今のところ比較的落ち着いています。
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金属(アルミ・ステンレス・真鍮): 本日時点で受注制限はありません。ただし、今後の大幅な値上げは避けられない状況です。
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プラスチック(アクリル等): 非常に危惧していますが、現時点では制限の連絡は入っていません。
私たちが今、取り組んでいること
この状況を受け、弊社では即座に以下の対応を行いました。
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全溶剤・資材の在庫状況の徹底確認
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不足を未然に防ぐための、例年より早めの発注
十分な備えを行いましたので、本日現在、材料不足を理由に受注ができないものはございません。
お客様へのお願い
今後の情勢は正直に申し上げて不透明です。
「今のところ」は大丈夫ですが、今後、材料費のさらなる高騰や、予期せぬ受注制限の拡大が起こる可能性も否定できません。
このような非常時だからこそ、隠さず、正直に状況を共有し、お客様と一緒にこの難局を乗り越えていきたいと考えています。何卒、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
